10月に入り新しい出会いが増えてきそうだ。人に会うのは実に面白い。だけど毎日不特定多数の人と会うというのは考えただけでもちょっとキツそうだ。たまに会ってじっくり話すような、内容のある出会いがポツポツとあれば僕はいいと思っている。また、相手によって自分がちょっとだけ対応が変るのも、僕としては嫌いではない。というか、人ってだいたいそんなものなのかもしれない。

田舎に住んでいるので自然には飢えてはいないのだけど、福岡の友人に誘われて久しぶりに山へ登ることになった。多良岳という修験道の山で、至る所に石仏がありちょっと無気味な雰囲気が漂っていた。しかも登っているとだんだん霧が深くなってきて、まったく周囲の景色を楽しめる登山ではなかった、どちらかというと山伏のように修業しているような感覚。でもまぁ気の合う友人たちと探検気分で深い山へ行くのはイイ気分転換になった。次は今日のような天気のいい日に登りたいものだ。今度は隣の霊山である経ケ岳まで縦走してみることにしよう。

11月に武雄市で「一ノ瀬泰三　写真展」があるらしい。特に今まで興味がある写真家ではなかったけど、市内に貼ってあるポスターの写真を見ると単純に「いいなぁ」と思う。それと同時に、デジカメでは撮れないだろうと感じてしまう。きっと緊張感とか臨場感みたいなものが、撮り直しができるデジカメでは表現出来ないからだろう。こんなにデジカメが普及して誰でも写真が撮れる時代だからこそアナログで人間臭い写真が際立つのかもしれない。でも一ノ瀬泰三ばかりが近所で盛り上がっているけど、そっと言いたい。「まだまだいますぜ。いいカメラマン」。